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小川歯科クリニック 歯牙移植

私たちが治療する歯の中には、どんなに頑張っても、すでに手遅れで、歯を抜かなくてはいけない場合が残念ながらございます。
そして、抜歯した後、そのまま放置することは歯並びや、お口のお手入れ、食事に悪影響を及ぼしますので、健康に生活するためには、元のかめる状態を回復することが必要です。

ブリッジそんな場合、健康保険でブリッジ入れ歯(義歯)を作ることが一般的ですが、この方法は、健康な歯を削る必要があったり、違和感が大きかったり、お手入れが難しくなったりするデメリットがあります。
保険外診療では、インプラントというチタン製の人工歯根をあごに埋め込む手術を行い、歯を作る方法もありますが、費用がかかり、条件が悪いあごの場合は、骨を作る手術もあわせて行う必要があります。

そんなとき、条件が整えば、第4の方法として、自分の必要のない歯(かんでいない歯)を、歯を失った場所に移植する歯牙移植という方法があります。
歯牙移植歯牙移植の成功率は約80~90%といわれ、40歳以下の若年者で、抜歯後2ヶ月以内に移植を行うと、より成功率は高いと報告されています。
移植の歯は、通常親知らずを使うことが多いことから、インプラントの適用年齢よりは、比較的若い方が、ブリッジ以外の方法として選択することが多いと思います。




実際のケースを見ていただきます。

歯牙移植 実際のケースこの方は、35歳の女性で、左下の奥歯(6才臼歯)に痛みがあり、来院されました。

レントゲンで、歯の根が縦に割れていることが確認できました。残念ながら、この状態では残すことは難しく、抜歯することを選択しましたが、幸い後方に親知らずがあったため、抜歯と同時にその親知らずを、移植しました。右写真は抜歯直後の割れた歯と移植した歯です。




移植後2週間経過抜歯してできる穴と、移植する歯がほぼ同じ大きさが理想ですが、今回のケースは抜歯してできた穴は大きく、移植歯はそれよりも小さかったため、術後の感染を少なくし、歯ぐきの治癒を早める目的から、理想的な歯の位置よりも深く埋めて、2ヶ月待ちました。


その後、歯の根の治療を行い、歯ぐきの治癒を待って、歯をかみやすい本来の位置まで引き上げる矯正(挺出といいます)を行いました。

歯牙移植 移植後2ヵ月経過



その後は、仮歯でしばらくかんでいただき、骨の治癒を待ちました。

歯牙移植 移植から5ヵ月経過



最終の被せ物を入れたところです。

歯牙移植 移植後6ヵ月経過



 

移植後6年が経過していますが、歯の根や骨の異常はなく、患者さんも快適にお食事されているとのことです。

歯牙移植

もちろん現在もメインテナンスに、欠かさず来ていただいています。

移植が成功し、歯ができたことよりも、その移植歯も含めすべての歯を、健康に長期間使っていただくことが最も大切だと考えています。

歯牙移植